デリートボタン

少し頬を赤らめて、手を振る怜くんにキュンとした。

[おい、馬鹿妹]

あ、お兄ちゃんのこと忘れてた…

「なっ、何でしょう、お兄様…」

[まぁ、中入れよ。な?]

なっ、何ですか!その不敵な笑みは!


家の中に入ると、リビングのソファーにお兄ちゃんがどかっと座っていた。

向かい側のソファーに腰を下ろすと、お兄ちゃんの口が開いた。

[で、家の前で何してたのかな?]

「え、えーとっ…」

[早く言えよ]

「あのですねぇ…」