コンコン 「お母様、私、リリーですわ。」 「お入りなさい。アラン様はもういらしていますよ。」 アランはもう来てるんだ。 胸を高鳴らせながらドアのノブを回した。 「失礼しま______す。」 心臓が止まるかと思った。 間延びしてしまった挨拶。 それだけ目を奪われたんだ。 _________アラン・クラウンに。