.。.:*・☆・゜・。.:*・ 桜の扇(シェリーside) .。.:*・☆・゜・。.:*・ 「シェリー様、庭園は如何いたしましょう?」 「桜は、二本とも残してください。どっちも大切な人が眠っている木だから。」 「はっ、かしこまりました!」 王室の机の上で春の日差しを浴びている。 綺麗に咲いた東と西の桜の木。 「・・・お父様、私はお父様の娘であることを光栄に思っています。」 桜の扇を開いた。 懐かしい香りがする。