【短】花ひとひら






「王妃はどこにおる!!!」








もう、時間の限界だ。




「シェリー、私のクローゼットが逃げ道になっているの。早くそこからお逃げなさい!」





「お母様・・・!」





「大丈夫、あなたはお父様にも見守られているのよ。それに私に似てとっても強い子ですもの。」





「・・・・はい。お母様愛しています。」





シェリーの瞳にそっと唇を落とした。





それが・・・最後になることはきっと分かっていた。