「私に・・・いいの?」 「もちろんよ、あなたは私の大切な娘ですもの。」 シェリーは渡された扇を開いた。 『リリー妃、シェリー・・・俺のことは覚えていないかもしれないが。 お前たちをずっと、今も、愛しているよ。』 愛しい声が聞こえた。 シェリーにも聞こえたみたいだ。