【短】花ひとひら






「私に・・・いいの?」





「もちろんよ、あなたは私の大切な娘ですもの。」




シェリーは渡された扇を開いた。









『リリー妃、シェリー・・・俺のことは覚えていないかもしれないが。





お前たちをずっと、今も、愛しているよ。』










愛しい声が聞こえた。




シェリーにも聞こえたみたいだ。