「アラン、・・・口づけを。」 「欲しがりな、姫だ。」 綺麗に弧を描いた色づいた唇が重なる。 私の頬にかかる銀色の髪の毛。 すべてが愛おしいと思った。 それから2回目の満月の夜にアランは帰らぬ人となった。