「俺は大丈夫ですよ。あ、そこの明かりがもう消えかかっているから新しい蝋燭に取り換えてはくれないか?」




「ええ、分かったわ。」




チラチラと揺れる短い蝋燭にともった炎。






「リリー妃!?どうなされた?」




「いやっ・・・私なんで・・・」




涙が後から後から頬を伝う。




アランが・・・



この火みたいに消えちゃいそうで。




もう、長くないアランの命。