「アラン・・・嫌よ。悪い冗談よね。」




「すいません。愛しています、リリー妃。」





「アラ・・・ンッッ。なんで、お父様もアランも、私が大好きな人はいなくなっちゃうの。」




シェリーが声を上げて泣き始める。




「・・・この子も。きっと私の前からいなくなっちゃうのねっ、みんなっ、私を置いてどっかに行っちゃうの・・・。」





「リリー妃泣かないでください。あなたに涙は似合いません。」




「きっと・・・カーネスの妖術なんだわ。私がカーネスを殺したから。私といるとみんなが不幸になるのよ。」




そんな私をぎゅっと抱きしめたアラン。



いらない・・・これから消えてい行っちゃう人の優しさなんて。