【短】花ひとひら





「アランッ!?どうしたの、それは!」




手についた血を見ようと手を伸ばした。




パシッ----



払われた手。




「アランッ・・・」




「申し訳ない。どうか気になさらないでほしい。・・・それよりお子の名前は如何いたそう。」




「・・・。そうね、お母様にも相談しないとね。」



私はそれだけ言うとアランの部屋を後にした。



あの血、なんだったのかしら。




風邪で咳をしすぎるとのどが痛くなるけど・・・



酷くなると血も出るのかしら。