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幼き記憶(8年前)
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それは、暖かな春の記憶だった。
「リリー。」
優しいお母様の声が私を呼ぶ。
「こちらがリリーのフィアンセですよ。」
王国の大広間に呼び出された私とその子。
「アラン・クラウンです。よろしくお願いします。」
「・・・よろしく。」
にこやかにほほ笑んで私の手を取ったその子。
まだ、幼いその手。
「お母様、アランはいくつなの?」
「リリーより2つ下ですよ。」
2つしたか・・・
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