涼介がキスって言うからかなりびっくりした。
やっぱりそーゆうことしたいって思うのかな?
私もそーゆうことしたくないって訳じゃないんです。決して。
でも私はそれ以前の事ができていないから……………
その為にも「好き」って言えるように 特訓します!!!

放課後――――
「まずは ちぃちゃんがどれ程のレベルか検証します!!!」
「検証?」
だて眼鏡をかけた由紀が言い出した
検証ってなんだ?
「うんとねー。由紀に「好き」って言ってみて♪」
ほうほう 言えばいいんだよね?
「…………す…すーーーー…」
あれれれ
言えない……
「すっすすす………」
だんだん赤くなる私の顔。
………………………
んがぁーーー
ゴロゴロゴロゴロ――――
悶え転びました←はぁ?
「なるほど。
………………高レベルだね…」
考え込む由紀。
「ごめんね…」
「なーに言ってんの!これくらい覚悟してましたよー♪
よしっこーなりゃいろいろ試してみよう!!!」
「うっうん!!!」
ってことでいろいろ試してみました。
①手紙
「口がだめなら書いてみる!!!」
…………………
書けない………
「次いこっか(汗)」
(失敗)
②mail
………………
打てませんでした。
(失敗)
③外国語
「韓国語!!!サランヘヨ!!!はいっ!!!」
「サ…サランヘ……」
言えませんでした。
(失敗)
――――――――――――
「思うんだけどさ、ちぃちゃんは意識しすぎなんだよ!!!」
図星…
「その通りだと思います…」
「なんでだろうねー。言葉としては二文字なのにー」
うーんうーん考え始める由紀。
意識しないで言う方法ってあるかな?
「思い付いた!!!んじゃさ「好き」を「好き」と思わず五十音の「す」と「き」とおもう!!!」
さし‘す’せそ
か‘き’くけこ
「まずは「さしすせそかきくけこ」から始まって文字を減らしていって「す」と「き」だけを残す!」
どお?って聞いてくる由紀
由紀らしい発想だと思う
「練習すればきっと言えるよ!!!」
「そーだね。やってみる!!!」

こうして「好き」と言う為の特訓が始まったのです