同じ部活には誰にでも優しい阿部と親戚のヒロがいる。といっても二人ともあまり仲のいいわけではない。居場所がなくなると構ってもらう程度だ。ふと思うことは自分にとって親しい友は居るのだろうか・・・。少し不安になる。
朝は学校に行き体育館前の壁打ちを一人でしている。特に意味はないが、今は頑張りたくてしかたがないのだ。打倒父!!。

学校ではコミュニケーションが下手なのか孤立してしまっている。あまり楽しくない。阿部のクラスは隣で顔をだしに行くと他の人に煙たがられている。阿部は出てきてくれるが、
それくらいしないと話す相手がいないのだ。
しかし、話していると聞いてくれているのがよくわかる。こいつには安心感を覚える。たくさん友は居なくてもそれだけで幸せには感じられる。