冷酷社長の極上の愛②

「まだ、亜紀が5歳の頃の話しです。

…でも、その事件にはまだ先があります」


「・・・え?」



「犯される直前、

誰かが、亜紀を助けてくれたんですよ」



「…そうなんですか?!」


「…はい、だから、すべては未遂に終わった」


「…誰が助けたんですか?」


「それが分からないらしいんです。

その子は男の子だったそうですが、

高校か、大学生くらいだったその男の子が、

直前で亜紀を犯人から救ってくれた。

不幸中の幸いとでもいうべきなんでしょうが…

お礼を言いたかったけど、

名も名乗らず、去ってしまったと、

警察の人から聞きました」


「…そうなんですか」


「亜紀は、ずっと忘れていたんだと思います。

忘れる事で、何とか今まで前に進んできたのに、

祐司さんは、その頃亜紀と仲良くしてたから、

亜紀の記憶は戻ってしまったんじゃないかしら」