冷酷社長の極上の愛②

「どうぞ、中へ」


「・・・急にごめんなさい」

「いえ…どうかされましたか?」


「あの、娘が、亜紀がこれを」

そう言って指しだしたのは、

辞表届。


「・・・これは」

「あの子も社会人なのに、

どうしてもあなたには会えないからと言って。

上手くいってなかったんですか?

よく電話をしてたんですけど、

亜紀、ずっと幸せだって言ってたのに・・・」


母はそう言ってうな垂れた。

・・・そうだ。

この人なら、アイツが握る、亜紀の秘密について、

何か知ってるかもしれない。


「前原さん」

「何ですか?」

「サンシャインホテルの社長・・・

大倉祐司をご存知ですか?」



祐司の名を出した瞬間、

母の顔は青ざめた。