冷酷社長の極上の愛②

その後、私は家を飛び出した。

私の行く当ては一つ。

私の実家。

…泣きはらした顔で帰ってきた私を見て、

母は、ただただ驚いていた。



「亜紀、どうしたの?」

「・・・」

母の顔を見た途端、

止まっていたはずの涙がまた何度となく流れ落ちる。



そんな私を見て、

母はもう何も聞かなかった。

家の中に入れ、

私が使っていた部屋に通した。


「今夜はここでゆっくりお休み」

それだけ言って、

部屋を出ていった。


…私の涙は枯れる事を知らないように、

ずっと流れ続けていた。