「打ち合わせしてもいいですか?」

いつも商店街を紹介してくれる美人のアナウンサー…

「時間はだいたい7分なんだけど…」

説明してる間、アナウンサーとサバの間には何か二人にしか分からない様な雰囲気を感じた…

特にアナウンサーはサバしか見てないし、サバを見る目が輝いている

よく考えれば毎週必ず二人でやってるんだもんな

ふーん、そういうこと…

もしかしてサバだってそれが目当てだったのかもね

嫌だ嫌だ、所詮サバも馬鹿なミーハー男で美人に目が無いって訳ね…






「え?」

「だからお似合いだわ、あんたとあのアナウンサー。」

私達は店の前に立って時間を待っていた

目の前で、念入りにスタッフとタイムテーブルを確認するアナウンサーを見つめながら私は言った

私はサバの顔を見ないで続けた

「付き合っちゃえば?あっちはその気だよ?」

私はあえて冷やかすような言い方をする

「まんざらでもないんでしょ?」

ニヤリとサバを見た時、サバは珍しく不愉快そうな顔を私に向けた

ヤバイ…図星か…

付き合ってるんだな、この二人…

私は久々にサバの眉間のシワを見た