案の定、2回目もキレイに俺のシュートが決まった
次もきっと決まるはず。
そしたら俺の勝ちだ
「…くぅ…くやしぃぃ…」
くくくっ♪面白いやつ♪
こんな勝ちの見えない勝負で悔しがってんじゃねーよ
「それでは最後の勝負!よーい…」
よし…
「スタート!!!」
「…あ!寝癖ついてる!」
…は?寝癖?…おっと!
蹴ろうとした瞬間千夏が変な事を言った
そのせいで…
コロコロ~♪
俺は見事に体勢を崩してボールをしっかり蹴れなかった
そしてそのボールは
ガシッ
「やったぁ♪止めれたぁ!」
千夏の手によって止められていた
「ぇ、えーっと、これは千夏ちゃんの…勝ち?」
「は?んなわけ…」
「そうでーす!」
俺の言葉の前に千夏が勇人の疑問に答えた
「この勝負、千夏ちゃんの勝ちー!」
「やったー!」
ま、負けた?俺が?こんな女に?
「嘘だろ…」

