こ、怖かった……
私は恐怖から解放されて一気に力が抜けた
そんな私を最低男は受け止めてくれた
「おいっ、……大丈夫かお前」
「…大、丈…夫」
「嘘つけ、恐怖で押しつぶされそうだったくせに」
「うぅ…」
そ、そうだけどさ!!
なんか負けた感じで悔しいし…
「でもまぁ、」
「??」
「お前が無事で良かった」
「っ/////」
ニコッと笑顔でそう言われた
いきなりの笑顔は……反則だよ
「てかお前、俺になんか言うことあるだろ?」
「へ?」
何?何か言うこと??
「助けてやったんだから…」
「…あ、…ありが、とう…」
どうしよ、なんか恥ずかしい…//
私が俯いていると
「ふっ、よくできました。」
そう言って私を優しく抱きしめた
暖かい…
人に抱きしめられるって、
こんなに温もりを感じれるんだね
私はその瞬間、
ためていた恐怖心や親への思い色んなことが重なって、涙が出てきた
「ぐすっ…うっ、ううっ…」
「泣けよ、泣いたらスッキリするぞ」
そう言われて私は号泣した
私が泣いてる間、
最低男はずっと背中と頭をさすってくれた。

