「な、何でよ」


「俺も理緒って呼ぶから」



はぁ?

答えになってないし。




それなのに


あたしの体は温度を増す。




もう、ドキドキなんかしたくないのに…




「ねぇ、理緒…」


「な、なに…」




いきなり呼ぶな、ばか。




「好きだよ、俺は。
理緒が俺のこと大っ嫌いでも、俺は大好き。」