家に帰ってベッドに倒れこむ。
さっきあいつに掴まれた腕は
ずっと震えている。
男に触られるのは
大っ嫌い。
だって
あの日を思い出すから…
“あの日”
それは三年前、あたしが中学三年生のとき。
塾で帰りが遅くなった日だった。
家の最寄りの駅を出て
家に向かっていると
前からガラの悪そうな男達が歩いてきた。
(うわっ…こわっ…)
チラッと男達の方を伺うと
真ん中の1人と目が合ってしまった。
「おっ!可愛い子はっけ〜ん!」
「中学生じゃね?うわ、可愛い〜!」
「俺たちと遊ぼうよ〜」
ニヤニヤと下品な顔で
近づいてくる男達。
怖くて
逃げようとしても足が動かない…
そうして動けずにいると
「つっかまえた〜」
1人の男に腕をがっちり掴まれた。
怖い…怖い…
知らないうちに涙が溢れた。

