「今そこで雑誌の撮影してるんだけど
良かったらスナップ撮らせてくれないかな?」





あー…

フジシロナントカといたカメラマンだ。





「いや…そういうの興味ないんで…」





すいません

って言おうとしたら





「やる!やります!」





すでにやる気満々な音々の大声に遮られた。






「お、ありがとー
じゃあちょっと待ってて!」




そう言って


フジシロナントカの元に走ってくカメラマン。





「ちょっと音々!あたし絶対やらないから!」



「なんでー、やろうよ!楽しそう!」



「いやー!絶対いや!」



「いいじゃん、いいじゃん
理緒美人だし〜」



「関係ないし!美人じゃないし!」



「だってー、藤城直樹くんと一緒に写真撮れるんだよ⁉理緒に拒否権ないから!」




…は?



それが目的か。おい。