はぁ…最悪だ、私。



気づいたら勢いのまま図書室に来てた。



絶対もう嫌われた。




というより

呆れられちゃったかな?




あんなちょっとのことで…嫉妬なんて。




みーちゃんには
川崎くんっていう彼氏がいるし


平田くんのことを好きじゃないのは
分かってるのに。





川崎くんと平田くんは友達で




みーちゃんからしたら

平田くんは“彼氏の友達”



仲がいいのは当たり前だと思う。





それに

平田くんのことを修って呼ぶ子は


他にもいるし。




みーちゃんが呼んでても変なことじゃない。




それでも


どんなに当たり前のことでも




私の不安を煽るには十分だった。





私の不安な心が


もしかしたら…って囁く。




もしかしたら



平田くんは私のこと好きじゃない?

みーちゃんのことが好き?




だって


平田くんもみーちゃんを名前で呼んでた




全部全部


自信がなくて。





何もできない自分にむかついて


優しくしてくれたみーちゃんに

失礼な態度とっちゃった。





平田くんにも…。




ほんと、最悪だ。



勝手に不安になって

疑って

八つ当たり。




私…すごく汚い人間だ。




自分の心のなかに


こんな感情があるなんて知らなかった。





本当は


挨拶してくれて嬉しかった。

笑顔でおはようって言いたかった。

手を掴まれてドキドキした。





こんなに好きなのに。





不安になってばっかで


そのくせ

自分から解決しようとはしなかった。





今ならまだ…変われるかな?