「数学科職員室、ここだから。 じゃあ」 「あ、待って!」 帰ろうとする君を呼びとめた。 「ありがとう。 本当に助かりました!」 「いいよ。 …名前なんてゆーの?」 「高梨 美桜です」 「…俺は篠原 響。 じゃあな、高梨」 君は帰っていった。