消えた同級生【玩具の女編】

「ここは初めてだろ?」

「うん…」

辺りを見回すと野球場にはまだ電気が点いていて、一面芝生で、遊歩道があった。

緋色は私の手を引き、ゆっくり遊歩道を奥へと歩き出す

「蒼湖、気をつけろよ。変な所をうっかり見ると最中のカップルがいるからな…」

「え?ホント!?」

私はついキョロキョロしてしまった

「で、お前は何がそんなに不安なの?」

緋色は前を見たまま話しかけてくる

「…せっかく思い出したり、事件だって解決したのに、もう離ればなれなんて…あんまりだよ…
緋色だって、いつか違う人を好きになるかもしれないし…」

私が繋いだ手をぎゅっと強く掴むと、緋色も強く握り返してきた

色んな競技場が通り過ぎ、どんどん暗くなっていく

どこに行くんだろう…