何で?だって、そんなのわからないじゃない…
緋色は他の人を好きになるかもしれない
前は死んだから忘れられなかったけど今度は違う…
私は溢れる涙を服で拭いながら、必死で走った
いつもの場所に。
「どうした!?」
緋色は玄関を開けて早々に驚いた。
私が涙と鼻水でぐちゃぐちゃな顔をしていたから
「緋色と…離れたくない!」
力いっぱい抱きついた
「はあ?…まず、中に入れよ…」
ゆっくり居間に案内され、紅茶を出される
「で?どうした?」
「転校…しなきゃいけなくなって…太門さんの仕事の都合で…
せっかく私、緋色とやっと…」
「そうか…仕方ないな…」
私は緋色の言葉に耳を疑った
仕方ない?それだけ?緋色は離れてもいいの?仕方ないで済むの!?
「緋色はどうでもいいワケ!?」
「どうでもいいんじゃなくて…」
その時緋色の家の電話が鳴り、緋色は席を立って受話器を取る



