消えた同級生【玩具の女編】

「あなたは、間近で辛い時期を送ったから…
俺は、出来上がった碧依しか見てないし…俺なんかよりずっと辛かったんだ。許せなくて当然なんだと思います。

…それにあの時聞こえたのは、俺が碧依の事しか考えてないから…もしあれが星子さんなら、俺には聞こえない…」

太門は俺の顔をちらっと見てから、青空を見上げた

「そうだな…星子の声なら、俺にも聞こえた。あの日…星子の夢を見ていたんだ…泣き叫んでいた夢を。そうか、そうだな…」

「今までの事は無かった事には出来ないけど、これからがあるから…だから、今までの分、碧依を幸せにしてあげたいです。」

俺は真剣に太門を見つめた。

「それって…結婚したいって事?」