消えた同級生【玩具の女編】

「俺は…もう恨んだりしてません…」

「何で!?」

「確かに、碧依から犯人は別にいるって聞いたときは恨んだけど、でも…生きてるから…また会えたから…俺はもうそれだけでいいんです。
俺らには未来があるから…」

「お前…」

「蒼湖を失って確かに辛かったけど、もしあのまま何も起こらなければ俺は今も蒼湖を傷つけて、大事にしていなかったかもしれない…
こんなにも大切な存在なんだって、かけがえのない存在なんだって気付かないで、今も強気で生きていたかもしれないって思うと…」

「お前はスゲーな…」

太門は参ったという表情を見せて、額に組んだ手を付ける

「お前は俺なんかよりよっぽど大人だよ…
碧依の声も聞こえた…俺には聞こえなかったのに…」