消えた同級生【玩具の女編】

「アイツも愛人の子供で、跡取り候補だった…
唯一違うのは、アイツは愛情をもらわなかった事だな」

「愛人の子…」

「アイツの父親は有名な大病院の理事長だったが、正妻には子供が出来ず、跡取りに困っていた。
そこで父親は三人の愛人を作った。従順さから、自分の屋敷のメイド。
賢さから、弁護士。
美貌から、当時ホステスのクイーンと呼ばれた女。
この中の誰かが最初に男の子を産めば大金を払うと約束したそうだ…」

「跡取りを…金で…」

「そして最初に男の子を妊娠したのが、美貌のホステスだ…男の子二人目を妊娠した弁護士とは、三ヶ月違いだったそうだ。女は金をもらい、子供を正妻に置いて去って行った。
正妻は他人の子供を育てなければならなくなった訳だ…果たして子供は愛情をもらえたのかどうか…」

「捨てられたのか…、母親に…」

「愛情が無く跡取りとして育った子供は、やがてその地位も失うんだ…
父親が愛人を本気で愛してしまい、正妻と離婚する。新しい妻には既に男の子がいた…。

その女は、あのメイド…」