消えた同級生【玩具の女編】

「元気ならさっさと退院できるからその後にごゆっくりどうぞ!残念ながらここは病院ですよ」

看護婦はニッコリ私をたしなめる…

「俺ならもうずっといるから、気にしないで行ってこいよ…待ってるから終わらせてこい」

「ホント?ホントに待っててね!」

「大丈夫だって…」

緋色は笑顔で手を挙げた

私は渋々病室を出る

チクショー…と思いながら

………でも、あの笑顔、幸せだからしてくれてたんだ………

私が嬉しくて思わず笑ってると、看護婦さんがそんな私を優しく見つめた

「優しくて素敵な彼氏ね…」

「そうなんですよ!ホント私には勿体ないくらい!」

「彼、ヒイロ君?」

「え?そうですけど…何で知ってるんですか?」

「あなたが前に入院したとき…夜中の見回りで、あなたが寝言で話しているのをよく聞いたのよ…」

「え!?」

「幸せそうで安心したわ」

…私、ちゃんと覚えていたんだ…

そうか…箱…


私は彼をきちんと覚えていた…


いつでも、どんな時も…


私は何だか誇らしい気持ちで背筋を伸ばし、検査室へ向かった