「じゃあ、ちょっと洗濯してくるね…」
「はーい」
お母さんは紙袋を持って、下のコインランドリーに向かった
私はのんびり流れる雲を見つめながら、二人の歴史を想像していた
二人には、そんな歴史があったんだ…
この病院は、太門さんが転院させた所だ
つまり、私が前入院していた病院…
だけど、全然思い出せない
私といえば碧依の性格のまま、蒼湖の記憶を思い出しただけの状態…
催眠が解けないのか、元々こんな性格だったのかはわからないけど、どっちにしても不思議な気分
蒼湖だった自分が、すごく遠い昔のようだ…
でも、緋色の話を聞いて、私はちゃんと愛されていたんだと思うと後悔に襲われる
もっと早く自分の気持ちを伝えていれば、誰も悲しまなくて済んだのに…
「何やってんだ?」
「え!?」
振り向くと、入口に緋色が立っていた



