消えた同級生【玩具の女編】

「これでずっと一緒だ」

「嘘!だって、死んでしまったのに…」

「他人には見えないだけだよ。蒼湖、ずっと側にいるからね…愛しているよ…」

「ホントに?一生?」

「一生愛しているよ…」

私は抱きしめられて、やっと心の底から安心した…

これで緋色は何処にもいかない…

緋色は私以外を愛さない…

やっと不安が解消され、幸せが訪れる






悲しく、それでいて幸せな妄想は、形を変えて何度も襲ってきた…

結局、何度も何度も緋色を殺すと私の物になる

そんな夢みたいな結末

次第にそれが現実ではないかと思わされるほどの刷り込み…

もう一人の私がどんなに泣き叫んで止めても、私はもう流されそうだった…



「蒼湖、どうした?」

優しい声が私を現実に引き戻す。

緋色…

お願い、近付かないで!本当に殺してしまう!

「触らないで!」

私は思わず緋色の心配してくれる手を払いのけた