消えた同級生【玩具の女編】

肩に目を向けると先輩が薄笑いを浮かべながら、私の肩に注射器を刺している。

中の液体がみるみる自分の体に吸い込まれていくのを、間近で見ていた…

「…な…何を…」

「本当は欲しいんじゃないの?好きな男が…
どんな事を言ってもキレイゴトにしか聞こえない。どんな事をしても、どんな手を使っても欲しいでしょ?」

「…ち、違う…私は!」

「殺しちゃえば?」

「は!?」

「あいつを殺せば、永遠に君の物になるよ…」

「な、何を…」

私は眩暈がして、先輩の言われた事が頭をグルグル回り始めた。

私は急いで立ち上がって先輩から離れる

「何を打ったの!?」

「麻薬。大丈夫!僕は注射器を使い回したりしないから。さっき手に入れたばかりのホヤホヤだよ」

「麻薬?」

「警察に行けば、君も犯罪者になるね…寒河江なんか、君を呆れるだろうよ…」

「そ、そんな!」

「その前にあいつを殺せ。そうすれば、ずっと一緒にいられる…」

「しない!絶対…」

私は先輩から離れ、グルグル始まり出したいけない妄想を何とか見ない様にし、おぼつかない足で家に帰った。