消えた同級生【玩具の女編】


「う、うん、わかった…」

上野の表情は固い。

上野がまた園田達の所へ行く時、一瞬俺の顔を見たが、すぐに顔を反らした。

何だよ、不安なんだろ?頼ればいいのに…



一人で解決しようとする上野が心配で心配で、俺は昼休みに先回りをして隠れていた。

今度こそ護ってみせる

あんな薬から、俺が…



そう考えていたら先に男がやってきたから、俺は植え込みの陰からゆっくり近付いた。

そして、上野がやってきた。

「何ですか?」

「あの……」

緊張で体がピリピリする

「俺と付き合って下さい!」

「え!?」

はぁ!?

な、なんだ…敵の回し者じゃ、なかったのかよ…

俺も、多分上野も拍子抜けしたに違いない…

「ごめんなさい、好きな人がいるので…」

「そ、そっか…残念。彼氏ではないの?」

「うん、その人硬派だから…
でも私……その人をずっとずーっと笑顔にしてあげたいんだ!」

上野……

この台詞がKOになり、男は退場した。

上野も歩きだし中庭を出ていく。

でも俺は動けないでいた

上野の好きな奴は俺なのか?

俺を笑顔にしたいと思ってるのか?