消えた同級生【玩具の女編】

「いて、当たり前か…」

「…それに、蒼湖には触れば触った分好きになっていったから、飽きたりなんかしなかった」

「触った分だけ、好きに?」

「ああ…どんどん好きになって…ハマッていく…どうしようもないくらい…」

寒河江はノートに目を落とした

「結局、俺の一方通行だったけど…」

「寒河江…」

「俺は自分が幸せになるために蒼湖を苦しめた。好きな人を幸せに出来なかった。」

「………」

「もし蒼湖が俺を同じ様に好きだったら、俺は何だってしてやれたし、誰よりも幸せにしてやれたかもしれない…でもそうじゃなかった。だから無理して壊した。」

また涙がでてきた…

不器用な寒河江。

「何でお前が泣くんだよ…」

寒河江は立ち上がって私の頭をくしゃくしゃと撫でてくれる。

これから、たくさん幸せな事があるよとか、次の恋愛はうまくいくよとか言いたいのに、胸が熱くジリジリとした痛みが込み上げて来て言葉にならない。