消えた同級生【玩具の女編】

「どうした!?」

太門さんが驚いた顔で登場する

「ごめんなさい…驚かすつもりは無かったんだけど…ただ知りたくて…


…セイコちゃんが私のお母さんなのかどうか…」

「…な、なんでそれを…」

太門さんの見た事もない表情を見た瞬間、私は思わずその場を飛び出してしまった。

太門さんが、あの太門さんが、あんな顔するなんて!!

今まで自信に満ちた顔しか見た事なかった

不安や迷いなんか見せない、私を育てた父は過去から立ち上がり、真っ直ぐ進む頼もしい背中を私に見せてくれていたのに



あんな…真剣で怯えた表情をするなんて!!






「太門!!どうしよう…私!」

「星子のせいじゃない!まさか…碧依…
…いや、大丈夫だ…そんなわけない!あの子が全部を知った訳じゃない!とにかく、探さないと…」

「太門、どうしよう…もし…」

「大丈夫…全てを知ったら、あんな顔はしない。
まだ、堪えられないはずだ…、今はまだ…
とにかく、あの子が何を知ってるのか、確かめよう…」










私は走った…唯一私を…私が信じてる彼の元へ…