消えた同級生【玩具の女編】

当日まで、誰が学校の調査に派遣されるかわからなかったのに…
先生は前以て太門さんが来る事はわからなかったはずだ

「10年近くなら、納得がいく。あれくらいインパクトがある生徒なら、それくらいなら忘れられないだろ?」

「…うん、そうだね」

私はいつの間にか顔を上げていた。

「あの人はまだ若いはずだ…20年近く前に、卒業してる訳ない」



「じゃあ…太門さんと私は…」



気付いてしまった…



私達は…





「親子じゃなかったんだ…」



私はつい口から出た言葉を止めようと慌てて口を押さえたが、寒河江の目があまりにも見開いたので、無駄な抵抗だった…

「親子…あの人とお前が…?」

私は口を押さえたまま、仕方なく頷いた。