消えた同級生【玩具の女編】


「二人は同じ尾賀先生のクラスだった…
私は別に、太門さんが、蒼湖のお母さんと付き合っていることがショックなんじゃない…
二人が何で嘘をついているのか…」


セイコちゃんが何で私を、あんな風に優しく悲しそうに見るのか理解できた…


私達はよく似ているから


私を見ながら蒼湖を懐かしんでいたんだ…

「3歳の女の子を事故で亡くしたなんて嘘、どうして?最初から言ってくれれば…」

涙が溢れてきた。



「二人は何か、私に隠してる…」

膝に顔を埋めた。泣き顔を見られたくなかったから





「…俺、あの従兄弟の事で疑問に思ってた事がある。」

「なに?」

膝の間から出た声は、こもっていた

「俺らが話をしてた時、何で尾賀はすぐにあの人をわかったんだろうって…」

「え?」

「卒業して20年近く経つ生徒を、あんなにすぐ言い当てられるのかなって…」

そういえば、母校を懐かしがってた太門さん…

きっと卒業以来だった感じだったのに、先生は迷いもせず直ぐに言い当てた。