消えた同級生【玩具の女編】

クラスメイトの視線が降り注ぐ。

学年中から注目を受けた…




本当の事実を知ってる人間は、この世に一人…

それ故に罪が重い

俺は償うことすら許されなかった…

俺は一人でこの罪を背負うことが出来ない




…あまりに辛くて…

背負えないよ、蒼湖…





俺も後を追う…

同じ場所へ…、蒼湖と…















雨がシトシトに代わり、グラスの氷がカランと動いた。

「…死のうとしたの?」

「…ああ。生きる事より簡単だ…」

寒河江が痛みを堪えるような表情を向けて、窓の外を見つめた。

「でも…出来なかった…それは許されないことだった。それすら…」

「…」

「次の日は蒼湖の告別式だった。葬祭場に行ったけど結局、蒼湖の死があまりに辛くて、近くで見ることが出来なかった…」

知ってる…私はそんなあなたを見ている