大きく狂った私の運命は
きっとここが始まりだった。





私の人生にずっと寄り添う“彼”。
純粋に運命だと信じていた私は
なんてバカだったんだろう。











「いや、もう私に関わらないで!」

「何いってんの?
 ひーちゃんには、おれだけでしょ?」







私は逃げる。

だけど、彼はいとも簡単に




私を見つけ出してしまう。







「見つけた、ひーちゃん。
 おれから逃げられるわけないでしょ。」




笑顔の彼は怖い。

全神経が彼は危険だと伝えてくる。







「もう、逃がしてよ・・・。」




泣いて頼んだって、

いくら逃げたって、





彼の腕が私を捕えて逃がすことはない──。