「クッ!な…何だこの光は!!」

ユウナの体を包み込んでいる、眩暈がするくらい眩しい光。
俺は瞬間的に「ユウナを助けなきゃ」って思って、その光から引き離そうと腕を掴んだ。
でもユウナに触れたのと同時に俺の意識は遠のいて行った。

「な…情けねぇ…」



俺とコウキは教室でじゃれ合っている。
あの当時はやっていたプロレスの技の掛け合いだった。

「ぐえっ!ヨキ、降参!降参!」

コウキは叫んだ。
「お前さぁ〜、ちょっとは手加減しろよな。体ちっせぇ〜クセに、ホンット馬鹿力なんだからよぉ〜」
むせながら俺に抗議するコウキ。
「悪りぃ、悪りぃ」
頭をポリッと掻いて、むせてひっくり返ってるコウキを見ながら笑ってる俺。
そう、コウキ言う通りこの当時の俺はめっちゃ小柄だった。
身長順に並んだら俺は確実に先頭になるってくらいにーーー

ゴゴゴゴゴ…!!

激しい地響きで目を覚ました俺。
「あれ?俺、何やってたんだっけ?」

あ、そうだった。みんなとタイムカプセルを掘り起こす予定で学校の校舎裏にある銀杏の木の下で集まったんだった。

そんでーーー

俺は光で眩んだ目を必死にこじ開け起き上がりながら
「何か凄い光だったけど…」
みんな大丈夫かって言おうとして俺は目の前に広がる光景に唖然とした。
そこは真っ白に光り輝く木々、草…とにかく目に映る全ての物が真っ白だったんだーーー