「こんなに深く埋めたっけ??」
コウキがアカシを見上げて問いかける。
「う〜ん…あたしの記憶ではそんなに深くは埋めてないと思う」
アカシは答えた。
「だよな…」
「どんな入れ物に入れたんだっけ?」
ユウナがみんなに問いかける。
「確か丸い形で青くて…クッキーの缶だったと思う」
喋りながら掘る俺。
…と、奥で日光を受けて光る物体を発見した。
「あれじゃないのか?」
ナツメが指差す。
「どれ??」
アカシの立ち位置からは見えてないようだった。
コウキからもこの角度からだと見えてないだろう。
「あ、これかな?」掘っている隙間に手を伸ばし取ろうとするユウナ。
物体が指先に触れた瞬間物凄い光がユウナの体を包み込んで行った。
それを見て俺は思わず「危ない!」とユウナの腕を掴む。
ビックリして仰け反ったユウナを隣にいたナツメが支えた。
そして俺達はユウナと共に強烈な光に包み込まれたんだ。