「さっきからさ、 チョキしかだしてなくない?」 わからないけど、呟くような言葉に 夏樹がわけのわからない返事をする。 「んー、 メッセージ性のある遊びだと思うよ」 「え? わけわかんないてかそのせいで 私グーでしか進めない」 「じゃあパーだせ、 俺はもうチョキしかださねーから」 「えー、いみわかんな」 「じゃーんけん!」 とっさに出たのはパーで 「ばーか、早くお前ここまで来い」 けらけら笑いながらチョコレートと 夏樹が進む