数時間が経ち。 何の異常もない。 「もぅ、戻ろうか…」 「「「はい!!」」」 隊士の元気な返事に頷き歩く。 隊士たちがそれぞれで会話をする光景に微笑ましく思いつつふと目に入ったのは明かりの灯っていない、彼と行った店。 赤い糸は切れた。 でもそれは離れていても愛し“合っていられる”証拠。 けど、 本当にそうなのだろうか… 私“だけ”が彼を想っているような気がする。 ――ザッザッ、 履物が地面に擦れる音が聞こえてくる。 小物屋の影からすっと何かが、誰かが出てくる。