月華side





近藤さんも、土方さんも、幹部の皆、それに隊士達。



みんな「大丈夫か?」を眉を寄せる。



総司と話していたあの日から、また私の心は弱くなった。



総司が悪いんじゃない。



むしろ甘えさせてくれた総司に感謝してる。



けど、心のどこかでまだ泣いている自分がいる。




「遠藤組長!八番組全員そろいました!!」


「わかった、行こう」



八番組は夜の巡察のために門も前に集まった。


明かりの灯った提灯を持ち夜の京へ足を踏み入れた。









静かな京


月明かりが道中を照らす。