届かない私の声。






慶応三年 三月二十日





伊藤 甲子太郎

斉藤 一

藤堂 平助

他隊士十二名    離隊







この日を私は忘れないだろう。


そして高らかに笑う伊藤の声も、




最後に「ごめん」と零した平助の声も。













そして、今日






世界から色が消えた。











月華side*end