「違うんだよ、月華…
お前の愛と、俺の愛の意味が違うんだ…」




悲しさに顔をゆがめた兄様が儚く見えた。





「俺はお前を妹ではなく、一人の女として愛してしまったんだ。
幼い頃だから信じられるわけがないかもしれない。
けど、お前をもうあの頃から一人の女として見ていたんだ…
それはもちろん許されることではない。
兄妹だしな…
そんな時、時斗と出逢った。
昔から時斗の家と俺等の家は対立していたんだ。
そんな時、すべて壊してしまえと思った。
俺も時斗も当時12でもう刀を扱っていたしな…
人は殺せるんだ。
けど、壊したくても、家族は壊せなくて、時斗に頼んだ…
壊してくれと…
すまn「謝るなっ!!!!!!!」








すまないなんて聞きたくないっ

信じたくもないっ

壊したのが兄様だなんてっ…






「何で?!
何でっ…私ごときを愛した?!」




「…さぁ、何でなんだろうな」





困ったように笑う兄様がとても悲しくて、恨みたくても恨めなかった。





「ごめんな…ごめん。
こんな兄でごめん。
けど、俺は後悔しないよ。
お前を愛しt…ゴフッ…と…きとっ!」



「契約違反だよ?現在進行形で伝えるのは…」