ニタニタと笑うあいつは不気味としかいいようがなかった。





「あはは、そんな顔をするな…美人が台無しだぞ?」


「…聞きたい事が一つある」





そう、前から聞きたかったんだ。




「何故、私の家だったんだ?
何故、月夜は時斗側に?」




隠れている実の兄にも問う。




「俺から答えようか?
―――それとも、月夜、お前から言うか?
実の妹を愛してしまったって?
あはははっ!!」




え…?
愛してしまったって…

私も兄を愛してるよ?




「何で?
愛する事の何がいけないの?
私も兄様を愛s「違う!!!!!!!!!」







初めて聞いた兄様の怒鳴り声はとても悲しかった…