赤い糸の約束










近藤side







池田屋付近の影へと身を潜めた。




「会津の援軍はまだか?」




会津藩を待つがいっこうに来なかった。




「さすがに遅すぎねぇか?」



「近藤さん、此処で逃したら無様ですよ?」



「もぅ乗り込もうぜ?!」




平助、総司、永倉くんの言葉に内心焦る。



何故、会津の方々は来ない??




「近藤さん」




刀を握っていた手に自分より小さい手が重ねられた。




「大丈夫。信じて」



自分では気付かなかったが手が震えていた。



「すまない…局長である私がこんなんで…」


「ふふ、そんなことないですよ」



そう言った彼女は私から手を放し後ろにいる皆を指さした



「あなたに私達は着いて行くよ」