くそ、何て戸に悪態をつきながら今度は優しく戸を開けた平助に皆笑い出し、さっきまでの戸惑いが嘘のようになくなった。
「おぃ!何で俺だけっ!!」
さっきのがよっぽど恥ずかしかったのか、顔を赤くしながらも怒鳴る平助。
一くんは珍しく笑った顔を隠しながら「すまない」とまた笑った。
「きぃぃぃ!!」
猿のように威嚇する平助にまた笑う。
そう言えば…
彼女が此処へきてから笑うことが増えたような気がする…
そんな事を考えていると、やっと笑い収まった部屋に土方さんの低めの声が響いた。
「気張っていくぞ…」
あまりにも真剣な声に僕も珍しく声を張った。
「「「「「はい!!!!」」」」」
沖田side*end


