赤い糸の約束








「っ…」




言葉を詰まらせた私に他の幹部の皆も笑って「よくやった」といってくれた。




今まで我慢していた雫はあふれ出し畳に水玉模様を作って言った。




「もったいなきお言葉っ…ありがとう、っ、ございますっっ!!」




優しい手はずっと私の髪を撫でていてくれた。




近藤さんも何故か泣きながら背中をさすってくれた。




あぁ、もぅ…



本当、此処の人達は優しいなぁ…





私は俯いていた顔を上げて皆を見渡した。




「ありがとうございます」




その後、何故か皆の顔が赤くなってしまったのかは私だけ解からなかった。











月華side*end